あの「例のプール」の正体とは?歴史から貸切料金・見学方法まで解説
例 の プールという言葉を聞くだけで、特定の水辺の風景が脳裏に浮かぶ人は少なくない。新宿の都会の真ん中にひっそりと存在するその空間は、本来の名称を「ピーススタジオ花園ルーム」という。一見するとどこにでもある屋内の撮影用プールに過ぎないが、長年にわたり多様な映像の舞台となり、今や日本のサブカルチャーを象徴する唯一無二の場所となった。
元々は個人所有の邸宅に作られたプライベートな温水プールに過ぎなかったが、貸しスタジオとしての営業が始まると風向きが変わった。制作関係者の間で使い勝手の良さが評判となり、SNSや掲示板を通じて例 の プールという独特の呼称が拡散。現在では、単なるロケ地を超えたカルチャー的現象として定着している。
ピーススタジオ花園ルームの歴史とロケ地としての歩み
この場所が脚光を浴びるようになった背景には、日本の映像制作文化との深い関わりがある。2000年代初頭から大人のエンターテインメント作品で頻繁に使用されたことで認知度が急上昇したが、スタジオのポテンシャルはそこにとどまらなかった。明るい採光とレトロなタイル張りの内装は被写体を際立たせる効果が高く、多くのグラビア写真集やモデル撮影でも引っ張りだこの存在となった。
日本テレビをはじめとする大手民放局のバラエティ番組やドラマ制作チームも、この空間が持つ特有の「既視感」に着目。画面に映った瞬間に視聴者がニヤリとする独特の空気を活かし、コメディやパロディ演出の定番ロケ地として重宝されるようになった。
メジャーメディアへの進出:ガキ使から世にも奇妙な物語、Netflixまで
アングラな話題性から始まった認知は、やがて地上波や大手配信プラットフォームへとなだれ込んだ。象徴的だったのは、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』などの人気バラエティ番組でのフィーチャーだ。罰ゲームやドッキリ企画の舞台として登場するたび、お茶の間に強烈なインパクトを残した。
さらに、フジテレビのロングランドラマ『世にも奇妙な物語』のシュールなエピソードや、グローバル展開するNetflixのオリジナルコンテンツ、アーティストのミュージックビデオにも相次いで登場。サブカルチャーの記号から、世界中の視聴者が目にするメジャーコンテンツのロケ地へと劇的な進化を遂げた。
なぜここまで愛されるのか?インターネットミームとしての世界的な広がり
文字情報や説明を一切添えずとも、画像1枚で文脈が伝わる。これこそが、この場所が持つ最大の強みだ。YouTubeでのクリエイターによる再現企画やゲーム内での3Dモデリング制作など、デジタル空間での二次創作が絶え間なく行われている。
有吉弘行をはじめとする感度の高いタレントやラジオパーソナリティがネタとして言及することで、ネット上のバズはさらに加速。海外のファンコミュニティでも「That Pool」などと称され、言語の壁を超えた国境なきインターネットミームとして爆発的な認知を獲得している。
【2026年最新】「例のプール」の撮影使用料金と貸切システム
映像制作業界のプロから個人のクリエイターまで、現在も利用予約が後を絶たない。気になるスタジオのレンタル料金だが、ピーススタジオ花園ルームの2026年現在の利用価格帯は、スチール撮影で1時間あたり約1万5,000円〜2万円前後、ムービー撮影で1時間あたり約2万円〜2万5,000円前後(税別・最低利用時間設定あり)が標準的な相場となっている。
深夜帯の利用や長時間のパック料金、特殊な機材搬入に関しては別途見積もりが必要となる。プールに水を張って撮影を行う場合は事前申請と水料金の追加が発生するため、事前の規約確認が欠かせない。
一般見学や貸切撮影は可能?聖地巡礼前に知っておくべき注意点
ファンなら一度は現地を訪れてみたいと願うものだが、ここは商業利用を目的とした完全予約制の撮影スタジオだ。残念ながら、観光地のようなふらっと立ち寄れる一般見学コースや無料公開は一切行われていない。中に入るためには、正規の利用手続きを踏んで貸切予約を行う必要がある。
「聖地巡礼」の目的で予約・利用する際にも厳しいマナーが求められる。周辺は静かな住宅街であるため、建物外観での長時間の立ち止まりや大声での歓談、無許可の街頭撮影は厳禁だ。スタジオ内での撮影時も、設備を傷つけない丁寧な取り扱いが利用者に強く求められている。
ポップカルチャーの「聖地」として未来へ紡がれる空間
かつては知る人ぞ知る都市伝説的な存在だったプールが、これほど長く愛され、語り継がれる理由は何か。それは、メディアとネットコミュニティがインタラクティブに面白がり、育ててきた独特の文脈があるからに他ならない。
時代が昭和から平成、令和へと移り変わり、映像の視聴スタイルがテレビからスマホへと変化しても、この空間が放つ独特の存在感は色あせない。これからも新たなクリエイターの手によって多様な作品が生み出され、世界中を魅了し続けるはずだ。 (出典: 例 の プール(Yahoo!ニュース))